化学的性質

①室温、大気圧で無色・無臭の可燃性ガスで毒性はない。着臭したLPGもある。
②水にわずかに溶ける。
③純粋なものは金属に対する腐食性はない。
④燃焼時、空気の供給が不足すると不完全燃焼して一酸化炭素を発生し、換気不良の場合は一酸化炭素中毒を起こすので厳重な注意が必要。
⑤金属腐食性はないのでほとんどの金属が使用できる。
⑥プラスチックの可塑剤の中には作用を受けるものがある。天然ゴム製品は膨潤する。
⑦安定した物質である。
⑧酸化剤と混触危険性あり。
⑨一酸化炭素・二酸化炭素と危険な分解、酸化生成物を生じる。
⑩重合は起らない。

取扱上の注意環境安全対策

①いったん火災が鎮火しても、漏れがあるとそこから可燃性ガスが気化し広がり、ふたたび火がつく可能性がある。
②容器が火炎にさらされると内圧が上がり危険な状態になる。まわりの火を消し、できるだけ風上から水を噴霧して冷却する。
③容器は乱暴な取り扱いをしないように、またバルブは静かに開閉する。
④容器は圧力を若干残した状態で使用を止め、大気圧以下にはしないこと。