熱処理による歪みを抑えつつ、耐食性・耐摩耗性などの向上に
塩浴窒化処理は、金属の表面に窒素を侵入拡散させ窒化層を形成させる処理で、高い耐摩耗性、
疲労強度に加え、極めて高い耐食性を与える表面処理です。ほとんどの鉄系素材への処理が可能で
あり、自動車業界や金型業界(寿命延長目的)、その他産業などで幅広く採用されております。
特 徴
- 耐摩耗性、耐食性の向上。
- 均一外観(黒色)となる。
- 熱処理による歪みが少ない。
- 有毒物質を使わない環境対応薬剤
の使用。
※タフトライド+研磨
化合物層の形成
表面硬度はHV500〜1500まで向上
(対象素材に起因)。
化合物層は高密度部と、最表面のポーラス層に分かれ、ポーラス層はその形状から潤滑油だまりとしても機能し摺動特性を向上させる。
また、酸化工程では最表面にマグネタイト
層を形成し、その特性から高い対称性を発現する。